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10年06月10日(木)
時の記念日 |
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< クレオパトラ
| 梅雨入りまぢか >
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【今日のできごと】
【今日の感想】 一読しただけでは意味のわからない歌がある。 <六円(まる)く 四八は瓜実(うりざね) 五と七は卵型にて 九ツは針> いかが? これは、明るさの変化につれて刻々と姿を変える猫の瞳孔から時刻を割り出す、そのコツを詠んだ歌だという。 四ツ、八ツ、九ツといった 数字はそれぞれの時刻を指し、針や卵は瞳孔の開き具合を表す。江戸期の作である。その昔、豊臣秀吉の朝鮮出兵には猫が時計代わりに連 れて行かれたと伝えられている。従軍した猫たちにすればいい迷惑だったに違いないが、古今東西を見渡せば、あの宝石のような目はこの世で 最も美しい時計かもしれない。せせこましい暮らしをしている身ゆえ、「時の記念日」にはいつも、人をせかせるように動く時計の秒針に目がいく。 今年に限って猫の時計が思い出されるのは、その目のように発言内容がくるくる変わる首相を見送って間もないせいかもしれない。 朝、駅に向かう途中の駐車場に顔見知りの家なし猫がいる。時計を見せてもらおうと近づいたら、さっと車の下に隠れた。美しい時計の持ち主は 、するりと逃げるのが巧みである。時の流れにも似て。 2010.6.10 読売・編集手帳
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