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10年06月27日(日)
スクロール |
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< フンコロガシ
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【今日のできごと】
【今日の感想】 日本の伝統的な座敷で最も大切な場所とされる床の間。その床の間の主役が ”懸け軸” である。今日はNHKトラッドジャパンからこの話題を。 ”scroll” は紙や羊皮紙などに文章が書かれた巻物を意味する。巻いてあるものであれば、縦に広げようが横に広げようが scroll だが 日本語 では少し違ってくる。「巻物」はもっぱら横に広げてゆくものを指し、縦に広げるものは、「掛け物」あるいは「掛け軸」と呼ぶ。これは巻物や掛け軸 の歴史と関係があるようだ。 そもそも、日本語は縦書きの言葉である。そのため、日本では一行一行読み進めながら横方向に広げて読み進める巻物の文化が栄えた。 巻物には写経のように文字だけを記したものから、「源氏物語絵巻」や「鳥獣人物戯画」などのような絵巻物まで様々な物がある。また、床の間の 発達により、縦に広げて壁に掛ける掛け軸の文化も栄えた。もともと掛け軸は 仏画として普及し始めたものだが、鎌倉時代以降、禅宗の影響で 水墨画が発達し、書や花鳥風月なども描かれるようになってきた。これら二つの種類の scroll の発達により 日本では横向きの巻物と、縦向きの 掛け軸を別の言葉に言い分ける必要があったようだ。 一方、横書きの英語では横に広げて行くのは使い勝手が悪いので古文書として残されている横書きの文字を用いた巻物は、現在の冊子のページ のように、ある幅で折り返して最下段まで進み余白を明けて最上段へ戻る形式をとる。 英語は縦に広げて上から下に詠み進めるには向いているが、 人間の手の動きから考えると下へ下へと長く進めるのには向いていない。こうしたことから、英語圏では書画を巻いて保存する文化が日本ほど発達 せずに、scroll という言葉が一つあれば用が足りた。西洋ではやがて巻物の代わりに折本や冊子が主流となる。 近年、パソコンの普及とともに、scroll が使用頻度の高い単語になってきた。マウスの操作だけでスクロールするのであれば、縦も横も自在で、 今では、scroll はパソコン上で「画面移動」という動詞として頻繁に使われるようになった。メディアの変化とともに言葉の使われ方も変わってくる。
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