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10年09月30日(木)
恒例、読んだ本 |
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< 親バカなんですね
| e国勢調査 >
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【朝ごはん】(7:15) お菓子 【昼ごはん】(12:15)お弁当 玄米ごはん、戦国味噌汁、揚げシュウマイ、アスパラ肉巻き、さつまいもサラダ、栗の渋皮煮 【晩ごはん】(19:30)実家 ごはん、サンマの刺身、サンマ梅煮魚、きゅうりに自家製味噌、かぼちゃ煮物、実家サラダ 【今日の感想】 ■「かんたん短歌の作り方—マスノ短歌教を信じますの?」 枡野浩一
漫画誌「CUTiE Comic」連載、表紙挿画は南Q太、この連載で枡野浩一と知り合い、結婚しました。まさかこの後血みどろの離婚劇を繰り広げることになるとは・・・。
どこの結社にも属さない孤高の歌人マスノ教祖による短歌の作り方教室。自信家でありそれを裏付ける才能を持っている方で短歌に対する、言葉に対する思いも格別です。いわゆる天才肌な部分もあり、感情の起伏が激しく、連載途中には失踪もし、助手が代わりに原稿を書いたりも。連載後半では自暴自棄な発言をしたりしてますが、今日日まだそういう「人間失格」的な文筆家もいるんだなと。天才なので長生きしてたくさんの作品を残してください。
この連載、そして同時期にNHK教育で放送された枡野氏顧問の短歌入門番組をきっかけに歌壇にデビューし賞を獲得した方も出ています。
■「恋するように子育てしよう!−ちょっぴりややこしい子とあなたがしあわせになるために」 河原ノリエ
とある雑誌で誰かが絶賛(詳細は忘れた)して紹介いた本。 対象の子どもは小学校低学年。授業中に教室の中を探検したり、いつまでも仮面ライダーになるのが夢だったりとそんな子を持つ親への助言です。著者は妊娠23週で双子(体重各400g)を出産した方で、そりゃあ苦労も多かっただろうと思います。
子どもは母親自身ではないし、母親の所有物でもない。恋愛始まりかけあたりの相手を念頭に置いておくとうまく対応できる。 例えば、「しかる」とき「〜しなさい!」「〜はやめなさい!」なんてことをこれから付き合おうとしてる人に面と向かって言わない。短くしかってその後フォローのために「でもね」と倍以上ほめる。ほめる。ほめる。あなたのすばらしい部分はわかる人にしかわからないんだよ、私はわかるんだよってそんな気分でほめる。 また、たまにそっけなくしたり、ミステリアスな部分も残しておいたり。
監修で榊原洋一というお医者さんが付いてます。 「子育てで何がいちばん重要かというと、この子がこれから何をしそうかなと予感すること、つまり子どもがなんらかのサインをだしたときに、それを受けとめる親の感受性なのです。」
■「死とは何かーさて死んだのは誰なのか」 池田晶子 私の尊敬する哲学者池田晶子さんの死後にまとめられた未発表原稿集です。
池田晶子さんの本を読んで哲学するのが好きで、たまに著書を開くのですが、本書は「死」をテーマにした原稿だけをまとめたもの。雑誌や新聞の小さなコラムが中心です。 一貫する考えがあるので、どの文章を読んでも"池田晶子"です。
「死」について考えてますか?何を持って「死」?心臓の停止か?脳波の停止か?呼吸の停止か?腐敗?意識が戻らない?「死」ってただに決め事なのでは? ミイラを「まだ生きている」と言い張っていた1999年の宗教団体の事件。臓器提供をする場合に限り脳死を人間の死とすると定めた臓器移植法が出来た。ならば頭(脳)を持たない臓器のみの人間(カエルでは成功してます)を作り出したら臓器不足は解消されるよね。動いている臓器に「死」はない? 考えてもわからない。答えを知るには自分が死んでみるしかない。でも死は「無」であるからわかることができない。「死=無」・・・ということは死というものは存在しない。ただ「生」があるのみ。 ところで、医者は人を生かすように努力しているけれど、「死」よりも「生」の方が良いって誰が決めた?医学はまずそこがクリアになってないし、誰も考えていないよね。
そんなことを哲学は考えるのですよ。
■「短歌という爆弾ー今すぐ歌人になりたいあなたのためにー」 穂村弘 歌人であり、エッセイストとしても「絶叫委員会」とかベストセラーを出している穂村氏の短歌入門書。けっこう難しかったのは、たぶん私が短歌に親しんでいないからだと思います。それに日本語は本当に難しい言葉だと感じる。
人の心を動かす短歌。31文字で何をどう表現するか?入門書があってもできるもんではない、が、ヒントはある。例えばオートマティックな常套句めいた表現は言葉を吟味できていない証拠だとか。共感と驚異に人の心は動くだとか。
心に残った短歌を少し紹介 大海にうかべる白き水鳥の一羽は死なず幾億年も(石川啄木) 終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて(穂村弘) 街上に轢かれし猫はぼろ切か何かのごとく平たくなりぬ(斉藤茂吉) 原子力発電所一基建設予定地として東京都千代田区永田町(辰巳泰子) 日本脱出したし皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係も(塚本邦雄) 三本の足があったらどんなふうに歩くものかといつも思ふなり(前川佐美雄)
■「誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方ーやっぱり大事!!46のルールー」 野口敏
前著「66のルール」の続編です。 会話下手の私です。わかってはいるのですが実践はまた別という感じ、とにかく訓練が大事みたいだけどね。 相手のこと、相手の感情をイメージして話すというのが基本。具体的な策として、関心を示す相づち言葉、瞳ピントの合わせ方、いたわり/同意/気遣いの言葉、相手を気分よくさせる質問力、相手への感謝を伝える言葉、なんかが書いてあるんです。
■「船に乗れ!(1) 合奏と協奏」 藤谷治 「船に乗れ!(2) 独奏」 「船に乗れ!(3) 合奏協奏曲」
3巻から成る長編ですがヤングアダルト(中高生向け図書)です。とは言いながら「2010年本屋大賞」受賞でむしろたくさんの大人に読まれていることと思います。 あさのあつこ、伊藤たかみなどの本も「ヤングアダルト(中高生向け図書)」という括りとは関係なくおもしろいと評価されて、大人たちも手に取るということで、この傾向はさらに強まってくる気がします。書く方も意識的に中学生でも読みやすくとしているのではなく、普通に書いているのではないかと。親子で同じ本を読んで感想を言い合うというのもいいかもね。
さて、「船に乗れ!」、音楽ものの青春小説、音楽はバンドでなくブラバンでもなくクラシック。音楽一家に生まれて幼い頃からチェロを弾く主人公は、名門音大付属高校の受験に失敗し、しかたなく祖父の経営する音楽科のある高校に通う−という自分とはかけ離れすぎていて、どうにも感情移入しにくいと思われる設定。だけれども、人生で初めての挫折、音楽学校でやっていることを共有できる仲間に会えたこと、今までは独りで演奏してきたけれどオーケストラをやったりピアノトリオを組んだりと他人とともに作品を創るということ、そんな経験が高校入学を機に一気に広がるのは共感できる内容であり、そしてあこがれの女子との「甘酸っぺえなぁ」と言いたくなるやりとり、と感情移入のシンクロ率も高く、読み出したら止まらないのでした。
音楽の話しと平行して、哲学の話しも随所に出てくる。なんでもタイトルの『船に乗れ!』はニーチェの言葉なのだとか。主人公は中学の頃から哲学書を読んだりと級友とは違うんだぜ感をアピール、高校で教え方のうまい倫社の先生と出会い、そんな先生の言葉を借りて哲学をおもしろくわかりやすく説明している。その辺は筆者の実体験なんだろうなと思うのだが、若い頃から哲学に親しめていいなと思った。
物語はまるで小説のようにドラマティックに展開して行くのだが、その時折で主人公が考えに考えるところがやはりこの小説のよいところ。16歳くらいは、ひたすらに人生を考えて悩み続けてもいいかもね。
終盤、第二十六章・二十七章あたりは目頭を熱くして一気読み。ノリノリで弾くバッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」、楽しくもせつなく、青春だなぁ。
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