Ayako_kさん
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21年10月26日(火)
パートのロマンスグレー氏に、マニュアルを称賛される |
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私がやっている業務の中で、法務局が作成した登記情報に基づき、共有所有となった土地や建物について、管理するための共有コードデータを作成する、というものがある。 これは、登記情報を見た人が、「共有コードを作って下さい」という書類を作り、箱に入れておき、それを私が時々拾い上げてコードを作り、書類を作った人に返却する、というものだ。 ただこれ、初心者ほどミスが多い。 マニュアルを見ると、文字で概念は書いてあるのだが、では初心者が「何から」「何を見て」「どんな順番で」「どこに、何を記入すれば良いのか」が非常にわかりにくい。 そこで、今年やってきたパートの若手女性2人にモニターしてもらいながら、もっと、市販の参考書に近いレイアウトで、「これ見れば直感的に何をすればよいのか、順番も分かる」ものを試作してみた。 一応一回2名から試しにそれを見ながら業務してもらい、改善点などを聞いて、作り直した。 その、出来上がった(一応)ものを、モニターしてくれた2名と、もう一人、今年夏から病休中の私の代替として雇われたパートの60過ぎの男性にもお渡しした。 この方、もともと郵便局員で、様々な支局を転々とされた、何でもやった、とのお話だったので、各地の郵便局で支店長をされていた方と推察される。 礼儀正しく、体力があり、勉強熱心な方だ。今年の冬あたりは、私たちの課の別部門で数カ月、繁忙期に働き、最近まではコロナ集団接種場で働いていた。 今も月数回、コロナ集団接種場での任務にうちの部署代表として出向いて働いていただいている。 月曜日に、「H氏は書類が完璧ですので、不要かもしれませんが、何かの助けになればと思い、こちらを作成しましたので、よろしかったらご利用ください」と、件のマニュアルを渡した。先週末はH氏は、コロナワクチン集団接種会場で働いていたので、お渡しできなかったのだ。
そしたら今朝、突然「昨日はありがとうございました」と、お茶汲み場でお礼を言われた。 何の事だろうと思ったら、昨日お渡ししたマニュアルについてらしい。 「これは本当に、あなたが作ったのですか?」と聞かれた。 「はい、ええと、PCには「ペイント」って簡単な画像ソフトがありますので、それで画面を切り貼りしたり、マークをつけたりと、遊び半分のようなものですが……(笑)」 「とても読みやすいし、手順が分かりやすい。これは、次に仕事をする人にも是非引き継ぎたい書類だと思いました。ありがとうございます」と90度でお辞儀されてしまった。 「嬉しいです。こういうことってあんまり評価されないんで、こちらこそ、モチベーションになりました。ありがとうございます」と、私もお礼にお辞儀をした。
マイナス点をつける人もいれば、絶賛してくれる人もいる。 人が私という人間を見る眼は、その人によって違うんだなあと、身を持ってしみじみ思った。 嬉しくなった。 主幹は「客観評価」「相対評価」で、職員30人くらいを判定して、人事課に提出しなければならない立場にある。 私は、私より若くて、私の何十倍も業務時間も、業務の苦痛度も、困難性も高い仕事を苦しみながらこなしている人々の中にいる。 たまたま、病気になってしまったから、それらからドロップアウトしているけど、自分が管理者だったら「パート以下」と見なしているし、民間だったら何とかしてリストラさせられないだろうかと思うだろう。 組織は、困難な課題を自主対処してくれる、夜中まで残業しても翌朝元気に出勤してくる優秀な働きアリを求めているのだ。 それに遠い給料泥棒は、本当は組織から追い出したい。私のような人間のことだ。 だけど、多くの組織ではそれがやりづらい。ましてや行政機関ともなると、「真面目に出勤して、真面目に仕事をしている病弱な人間」の首を切るのは、分限項目としても切る条項がないので切れない。私も懲戒処分がどんなものかくらいは読んでいるので知っている。 だから、しぶとく体調管理して、ふてぶてしく復職を目指している。 制度を利用して、満額の退職金をもらうまでは、負けるもんかと思っている。 例え、困難な仕事ができなくても。残業ができなくても。 「公務員、休まず、遅れず、働かず」という、公務員を揶揄することわざがある。 逆に言えば、働きが少々悪くても、「休まず、遅れず」出勤して、やれる仕事をやっていれば、辞めさせることができないのだ。
だけど私は、同僚たちのように車で縦横無尽に現場にかけつけたり、細かい家屋図に文字を書いたり(老眼なので困難)、期日までに残業を重ねて仕事を完遂したり、期日のある契約業務をしたり、毎日のように増え続ける業務に残業や休日出勤で対応したりはできない。 そういうことをやっていたら倒れたのだから、できないのだ。 だから、やれることしかやれない。その虚しさも感じながら働いている。
だからこそ、こうやって思いがけず褒めてもらえるのは、意外過ぎて驚くし、すごく嬉しい。 人生、山あり谷あり。それが丘のようなゆるい山でも、ただの盆地のようなゆるやかな谷でも。
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