緑川カエルさん
最新の記録ノート
 |
2022年 |
 |
 |
7月 |
 |
| 日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
| |
|
|
|
|
1 |
2 |
| 3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
| 10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
| 17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
| 24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
| 31 |
|
|
|
|
|
|
月別に見る
タグ別に見る
|
22年07月16日(土)
ホームレス |
|
< 全英オープン初日。
| ゴルフ侍・全英オー... >
|
最寄り駅に降り立つと 雨は一層激しくなっていた。
乗車駅のスタンドで 人気だというカツサンドを手に入れたので 早く自宅へ帰り これで冷えた缶ビールでもやろうと 心は浮き立っていた。
雨は容赦なく降る。 刺したビニール傘は役立たずだ。 クリーニングに出したばかりの ズボンの裾回りが気になる。
駅前から広がるこの閑静な住宅街は 家路に急ぐ人間がすべて同じ方向に 同じテンポで歩みを進めている。
その中に異質な人間が一人いた。 傘もささず マンションのゴミ集積場を物色している。
都心のターミナル駅周辺では 今日日、ノーマルに見かけるホームレスだから こんな自分のテリトリーに こういう存在がいることに我は眼を奪われた。
小柄で 猫背で 伸ばし放題の髪の毛と マスクも必要ないぐらいの髭面から 推定年齢は50代から70代ぐらいだろうか。
綺麗に片付いたストックヤードに 彼の収穫物は何もないのか その背中がますます前かがみになる。
見たくなかった。 こんな映像はやめてくれと思った。
やってはいけないとは思った。 無視すればいいのだと 何度もそう考えた。
が、カツサンドを手渡した。 俺の偽善行為に逆切れされて 殺されるか、とは思ったけど 強い雨の勢いの差押されて 俺はかなり強引に これ、喰えよと 押しつけた途端 俺を見上げたその瞳に 俺は慟哭した。
彼の瞳はまだ若かった。
嗚呼、日本の それも東京近郊の こんな庶民の住む地域に 普通にホームレスがいる。 という事実に。
俺は今 全英オープンの ライブ中継を観ている。
明日から3連休なので 酒も解禁して堪能している。
隣には老いた猫が鎮座している。 都立公園を彷徨っていた ホームレスキャットも 俺ともう既に15年、暮らしている。
現在、松山32位。 この難しいコースで FWをキープした。
同じ人生 同じ命 その分かれ目は何なのだろうか。
|
|
|
コメントを書く
|
| ページTOPへ戻る↑ |
|
|