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09年10月06日(火)
○凛として時雨 |
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仕事のあと、TSUTAYAに寄り道。「凛として時雨」のメジャーデビューアルバムを発見(just A moment)。 一聴した感想は――すごく「イタイ」感じ。といっても、きわめてニュートラルな意味で。 良いとも悪いとも言いきれないのが、非常にもどかしいトコロ。
3ピース、男女ツインボーカルというバンド形態。オクターブかなり高めなヒステリックなボーカル・スタイル。ほとんどプログレといっていい、変態的な曲構成。そのくせ音質は明らかにグランジ以降のザラザラとした感触。ナルシスティックで感傷的で閉鎖的ながらも、奇妙に歪んで「開かれた」感じのある独特のリリック。もちろん、それらすべては「はじめてのもの」というわけもなく、むしろ連想させるものは多すぎるぐらい。でもそれら異質な要素が、一つにギュッと固まることなく、危うい均衡のうえで弾けそうになっている感じです。それも「奇跡的に」ではなく、あくまで緻密な計算のうえで。
《例えば僕の片隅に誰にも届かない景色 暗い空の上を歩いて 違和感ある時間に君は眠りにつく 歪な窓越しに覗いて 例えば鉄の向こう側に体を投げ出して 僕を溶かして 息を止めた 例えばこの冷たい感触も 孤独な鉄の感覚も見えないでしょう もう少しだけ君の目に映し出されるように / 例えば僕は12センチおきに君を刺すけど 目を瞑った瞬間に 全てが》(moment A rhythm)
《絡み合った 君のイメージは同じ様に揺れている ねえ君はフタリセカイ? 君に見せた歪なnoiseは突き刺さってしまうの ただ君を壊したくて / 紫色の季節は過ぎて 僕の中で何か揺れている》(Tremolo+A)
こういう一見「自傷系を、演っています」って印象の歌詞はたしかに鼻につきますが、 あるいは鏡像段階とか解離とかいう言葉で理論化されている、ある種の感覚を 素のままで昇華させたリリックは新鮮で、どこかリアルです。
Amazonのレビューをみると「鳥肌の立つような冷たい空気感」「音が狂い咲く」「中毒症状」といった言葉が並んでいますが、 なかでも的確だと思ったのは「計算されている狂ったロック」という表現。
その どこか歯車が「狂った」世界観と、「計算されている」という距離感と、 それらをそれぞれどのように評価するかによって、 聴く人の印象は随分違うんじゃないかな。
あるひとが書いた言葉。 「万人に薦められるわけではないが/万人に薦めたい。私は。 」
僕も、中毒になりそうです。
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| 【記録グラフ】 |
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