ほしいものはなんですか【林鐘さんの健康管理カラダカラノート】

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10年07月17日(土)

ほしいものはなんですか

< 明るく、親しみやす...  | 本福寺水御堂 >
益田ミリさんという方が書いた漫画の題名である。
本屋で平積みされていて、ふと目にとまったので読んでみた。

平凡な女性の不安を見事に表した良作だと思った。
登場人物は40歳、専業主婦のミナ子と35歳、独身のタエ子。
絵のタッチは簡潔であっさり。かわいらしいともいえるかもしれない。
ストーリーも言葉少なに淡々と進んでいく。

しかし、その中で登場人物がこぼす言葉には、女性が持つ生きづらさのようなものが感じられ、
ぎくっとする。

ミナ子は優しい夫とかわいい子供に囲まれ、一見幸せで満ち足りている。
しかし、彼女は母であり、妻であり、それ以上ではない。
彼女が欲しいのは「存在感」。

タエ子は仕事を持ち、マンションも購入した。一見自立して自由である。
けれど、彼女の夢は何一つ叶っておらず、会社の歯車の一つであることも自覚している。そばには誰もいない。
彼女が欲しいのは「保証」。

二人の人生は選択の結果である。
ミナ子もタエ子も今の人生に幸福を感じる部分はある。しかし満ち足りない思いも抱える。
選択することは何かを選び、何かを捨てることである。
得られなくなるものがあることをわかっていて、その選択をしたのではないのか。
そう、切り捨てることは簡単なのだろうけれども。

女性は、そう簡単に切り捨てることができないのだろう。
もう自分には手に入らないものを夢想して、虚しく思う。
手に入らないからこそ、余計にそう思ってしまう。

それは弱さかもしれない。
わがままなのかもしれない。
でもそれを否定する気にはならない。

最後に、ぐさっときた言葉。
ミナ子が趣味を持つ理由。人生を少しでもマシなものにしたいから。
ミナ子の不安。このまま歳をとって、なんにもなれない気がする。
専業主婦になることは、ひとつ間違うと、自己の存在意義を夫と子どもだけに頼ることになる。
彼女の社会は極端に縮小する。
夫は家事・育児をあたりまえのこととして評価せず、子どもは母親を評価する立場にない。
そのために、ひとりの個人として、自己を支えることが難しくなるのかもしれない。

<簿記>
2級 特殊売買商品~引当金



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