steedさん
最新の記録ノート
 |
2010年 |
 |
 |
10月 |
 |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
|
|
|
|
月別に見る
タグ別に見る
|
10年10月28日(木)
Folk Houses |
< 古民家
| 六甲山 >
|
【今日のできごと】
【今日の感想】 ”古民家ーⅡ” きのうに続いて今日の話題は NHKトラッド・ジャパンの Traditional Folk Houses から 「floorと床」 英語のfloorは、英英辞典では、the lower surface of a room だそうな。部屋の中で壁(wall)や天井(ceiling)といった他の部分よりも一段低い場所というニュアンスの強い言葉だ。そこから転じて floor は床という意味以外に 比喩的な使い方で「海底」、「船底」や、ビジネス用語としては「最低価格」という意味でも使われる。例えば、the dollar's floor against the yen と言えば「ドルの対円底値」という意味になる。 一方、日本語の「床」は、同じように建物の中では人の歩く面を言うのであるが、英語の floor とは逆に「土間や地面に比べて、一段高いところ」という意識がある言葉だ。例えば、京都で「ゆか」と言えば、川に張り出した納涼用の高い桟敷の事である。また 人形浄瑠璃や歌舞伎などで「ゆか」といえば、太夫や三味線の座る、小高い台を指す。 「床」 という字は 「とこ」 とも読み、よく似た意味でも使われるが、”床の間 ” なども一段高い場所である。 この言葉のニュアンスの違いは、日本とヨーロッパの建築文化の違いから来ているようだ。 原始の時代には、どの文化圏でも住居は土間のままで、特別に板を敷いたり床を設けることはなかった。西洋や中国の建築では、この土間の形式で建築文化が発達した。板敷きの floor が出来てからも履物のまま建物の内部に入り、ベッドや椅子を利用して生活してきたため floor に対する意識は弱いと言われる。 一方、日本では、高温多湿であったことから縄文時代より高床式住居の文化が栄え、その流れで奈良時代には上流階級の住宅では地上より高い床を設けて板張りとし、履物を脱いで座ったり寝たりする生活が定着した。 今でも日本では、住居に入る時には、床は土間より一段高くなっている。ちなみに「ゆか」の語源は「斎処=ゆゆしいところ」と書いて「ゆか」と読んだ。本来は支配階級のベッドを意味し、高貴なニュアンスが含まれていた。 こうした歴史・風土の違いが 「部屋の中で一段低い ”floor” 」 と 「地面から一段高くなった ”床” 」 の言葉のイメージの差を生んだようだ。
|
|
【記録グラフ】 |
|
【食事の記録】 |
|
コメントを書く
|
ページTOPへ戻る↑ |
|
|