力士漂泊【steedさんの健康管理カラダカラノート】

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11年02月04日(金)

力士漂泊

< 余呉高原スキー場  | 義母 49日法要 >
【今日のできごと】
きょうは”立春”その名の通りここ2~3日、急に暖かだ。昨年暮れからの一ヶ月間とても寒く、そして雪国では記録的な大雪だった。 
ふくらみはじめた木の芽に、あるいは伸びゆく日脚に、春の足音が聞こえてくるような季節である。
俳句歳時記では立春から立夏までの期間をを春とし、立春は「春立つ」、「春来る」 などと詠まれる。
 

【今日の感想】
  2日に死去した作家・宮本徳蔵さんの名著。 『相撲のアルケオロジー』 の副題がある。
「チカラビトは いつ、どこで生れたか。草原と砂漠のまじりつつ 果てもなくつらなるアジアの北辺、現在の地図でいえばモンゴル共和国の
しめているところだったであろう」で始まる。 神話、宗教、文化など多角的に相撲の歴史を語った随筆で副題のとおり相撲の考古学である。
「相撲が国技だなんて小さい小さい。 ユーラシアにまたがる数千キロの空間と十数世紀に及ぶ時間が背後にあるのがみえないか」そんな
スケールの大きい視点で相撲を愛した。そんな宮本さんが死去の日、相撲界は大揺れだった。それが悲しい。いや 八百長とは言語道断で
腹立たしい。 カネで星を売買する卑劣。 何よりも長く相撲を愛してきた ファンへの重大な裏切りだ。 土俵を冒涜し 大相撲存立の根幹に
かかわる。 昨年の野球賭博の比ではない。 宮本さんの大きな視点とは別の次元で、国技が ”漂泊” している。






【記録グラフ】
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