maruomaruさん
最新の記録ノート
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09年04月10日(金)
ジョギング始めました。 |
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「カキ氷始めました」じゃないけど、 外を歩くには紫外線が厳しい陽気になってきたので、 夏期限定で街歩きからジムに転向。 手始めに30分(4 km) **************************************************
歯医者に行こうとバスを待っていたら、初夏の太陽が照りつける日向に 老人が電柱に背をもたれ、足を伸ばした状態で座っていた。寝ているみたいに。 中国にはこういう老人が街の到る所にいて、もう路傍の石のように風景に 溶け込んでいるから最初は気付きもしなかった。 5メートルほど離れたところに座りこんだ老人に気がついたのは、老人が動いたからだ。 彼は目を開け、手で顔を抑えたかと思ったらまた力なく手を下ろし、 手を握ったり開いたりしてみたが、やっぱダメだという顔をしてまた目を閉じた。 良く見れば服装はキレイではないにしても、ごく一般的な服装で、ちょっと 乞食という風体ではない。 季節の変わり目だし、散歩していて気分が悪くなってしまったのかもしれない。 バス停の人達は、みな気にはしているが声を掛けられないでいる。 私もどうしようか迷っていた。 そこへ若い男性がバス停にやってきて、すぐに老人に気付いた。 「どうしたんだ、彼は?」と近くの女性に聞くがみな首を振るばかり。 男性はすぐに老人に声を掛けた。 「大丈夫、大丈夫、気にしないでくれ」と老人は気丈に笑っていたが、明らかに 放っておける状態ではなかったので、男性はすぐに助けを呼びにもと来た道を戻っていった。 その後、気になりつつもバスに乗ってしまった私は、バスの中で落ち込んでしまった。 私は見ているだけで、どうして声を掛けなかったのか。
言葉に自信がなかったから。 歯医者の予約時間に遅れそうだから。 日本人に話しかけられても困るだろうから。 誰か他の人が助けてくれるに違いないと思ったから。 海外で面倒には関わりあいたくないから。
言い訳ならいくらでも浮かぶ。けれど、結局私は彼の容態よりも自分の都合を 優先させただけだ。いつでも変更できる歯医者の予約などと道端で動けない老人を はかりにかけて、歯医者を取っただけ。
ものすごい自己嫌悪。最悪。
私が道で動けなくなっていたら、きっとこの街の人達は私が日本人であっても 助けてくれるだろう。 バスの横を救急車がすれ違っていった。 次からは絶対に無視などしません!おじいさん、ごめんなさい!
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