maruomaruさん
最新の記録ノート
タグ別に見る
|
09年05月06日(水)
南京、南京とJohn Rabe |
|
< 日本人の愛人事情
| 肉の分布図 >
|
日本では映画配給会社が上映を断ったとかで、残念なことに試写会すら上映されないらしいが、 この二本の映画、中国では話題です。 良くぞ真実を描いたという意見もあれば、日本人に同胞が殺される場面なんて見たくないという者、 中国にあまたある反日映画と違い、加害者側の生き様や葛藤も描いていることに強く抵抗感を示す者など、 議論も紛糾しているようです。
中国人監督が作った「南京、南京」。 杭州で出演者挨拶も含めた試写会を行った時には、内容に感情的になった観衆が日本人出演者をなじる姿がある反面、 日本語で「日本人俳優の勇気に感謝する」と叫んだ中国人もいたそうで、とにもかくにも軽い気持ちで 観に行けない映画であることは確かです。
「john Rabe」はドイツ、中国、フランスの合作映画で同じく南京大虐殺を描いており、日本からは香川照之さんが 出演されています。香川照之さんは「鬼が来た」で日本兵を怪演し、一部の中国人には知られている日本人俳優です。
現在、この二つの映画が近所の映画館で放映されています。 が、あまりにセンシティブな内容ゆえ、日本人としてはちょっと怖くて観にいけない。 日本に住んでいた四年前には、南京大虐殺や反日感情は言葉や歴史としては知っていたけれども、 その恨みが現代に至っても全く色あせずに存在しているとまでは思っていなかった。「60年以上も前の ことですし」とか「人間みな同じ」とか「話せば分かる」くらいに楽観していた部分を否定できない。 そんな甘い考えは、中国に住むようになってまもなく改めなくてはならないことになるのですが・・・。
ある日、満員の長距離バスに乗り込んだ私と韓国人の友人に、親切な男性が席を譲ってくれた。 友人と二人で礼を言って座ると、その男性は言ったのだ。 「だってお前は韓国人だろ、日本人だったら死んでも譲らないけどな」 そこでよせばいいのに私が「日本人だとダメなの?」と聞いたことが全ての始まり。 「お前、日本人なのか?!」たちまち顔を強張らせた男性が聞くと同時に、運転手までを含む周囲の乗客すべてが ザッと振り返り私を見た。ものすごーく険悪な沈黙が数秒流れた後に男性が言った。 「オレは南京人だ」 「はぁ、そうですか」と私。だって何て言えばいい? すみませんと私が謝ったって彼らは満足しないよねぇ?(いや、するのかも)
それからは二時間の乗車の間、私は周囲の乗客から日本に対する恨みつらみを聞かされた。もう、集中砲火。全身ハチの巣。 とても彼らを刺激できる状況ではなかったし、中国人の生の声に飢えていた私はチャンスとばかりに ひたすら聞かせてもらったので、皆さん二時間後にはスッキリして「戦争は過去だ、今後は友達だ」なんて私に握手を求め、 次々に名刺までくれて帰って行ったのですが、正直私はゲッソリやつれました。しぼみましたよ。 なによりショックだったのは、一緒にいた韓国人の友人が完全に沈黙を守り、私をかばってくれなかったこと。 「皆のあまりの剣幕に怖くて何も言えなかった」とあとで弁解していたがそうではない。そういう場合には友人であっても 被害者側として、心情ではあっちがわに行ってしまうのだと実感した。
私個人は彼らに対してこぶしを上げたこともなければ、暴言を吐いた事もない。理不尽な思いをしてもジッと 我慢している。それでもただ日本人というだけで、そして言葉が分かるというだけで、こういう目には遭う。
ただ、相手の論理には感情的な部分が多く、またお互いの歴史認識そのものがくい違っていることが多いし、 国の事情もあまりに違いすぎるため、議論したとて完全に分かり合えるのは不可能に近い。 今では聞いているだけに留まらず、去年の春、胡錦涛国家主席が訪日した際に初めて中国人に向けても 発言した日本の対中ODAを持ち出したり(それまで日本のODAは中国では知る人はいなかった)、憲法九条の話をしたり して「え、そうなの?マジ?」という反応を楽しんでいる。9条に至っては、それを押し付けた側のアメリカ人ですら 知る人は少なく、日本の外交宣伝のお粗末さに呆れる。もしかしたら故意的に宣伝してないのかもしれないけど・・・。
話は若干反れてしまったが、「南京、南京」のポスターを見ているといろいろなことを思い出します。 違法DVDが売り出されたら、すぐに買ってきて心して観るとしよう。 日本人として直視が難しい内容からも目を反らさずに。
|
| 【記録グラフ】 |
|
|
コメントを書く
|
| ページTOPへ戻る↑ |
|
|