寝たきりの物乞い【maruomaruさんの健康管理カラダカラノート】

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09年09月16日(水)

寝たきりの物乞い

< ちょっとバタバタし...  | 貧乏時代を回想して... >

皆さんの日記をのぞいていると、最近の日本は鮮やかな彼岸花が咲いたり、
空が高くなったりと、秋の色が深まっていく様が感じられてステキです。
こちらは景色まったく変わらず。ただ朝夕の気温がガクッと下がりはじめ、夜なんて
そろそろ長袖パジャマが必要かと思うくらいです。

さて、お買い物に行って帰ってきたら、アパートの外にまた寝姿のあの方がいました。
あの方とは「寝たきりの物乞いの旦那」
時々うちのアパートを出てすぐの歩道にいるんですね。一家お揃いで。
その人が寝ているベッドってのが、これまた凄まじい代物で、錆び錆びの鉄で枠を作って
その上にベニアを敷いたもの。そこに病人の旦那がボロの布かけて横たわっていて、
横に「病気になって働けず、医療費もないから治療もできず、家族で大弱り」みたいな
説明書きがあって、お約束の空き缶が置いてあります。
そばには子供かと思うほどに小さくて真っ黒に日焼けした奥さんと、痩せた5歳くらいの子供。
季節が良いからか、今日の病人は具合が良さそうです。
この手の物乞いは良く見かけますが、寒風吹きすさぶ冬などにベッドごと外に放置されているのを
見かけると「死んじゃうよ!」って動揺します。悲惨すぎて見たくない光景です。

私が住む地域は、日本で言えば渋谷のど真ん中みたいなところで、派手なファッションに
身を包んだ若者達がスタバのコーヒー片手に闊歩するような場所です。
バブルと繁栄を思う存分楽しむ上海人の姿、そして間違いなく外省人であるこの寝たきり物乞いと
その家族、実はこれがありのままの中国の姿です。富の著しい偏り。光と影。

わずかながら三人の一食分にはなる紙幣一枚と、オヤツと食後のデザートにと買って来た
ベアードパパのシュークリーム三個を渡してきました。

歩道を占領する彼らの姿は、富める上海人には映っていません。
たとえ見えても「みっともない!国の恥だわ」くらいにしか思わないんですよ、これが。

また、彼らが本当に貧しいのか、或いは全部演技なのかも分かりません。
この国に長くいると、何も信じることができなくなるからです。
でも、私は騙され続けていたとしてもいいやって思うこの頃です。
だって、無視して通り過ぎた時はやっぱり冥利が悪くていけないから・・・、自分の為にね。

さぁ、今日は久々に走るぞ。ここんとこ忙しさにかまけて怠けすぎ!

・・・と意気込んでジムに行ったが、力がまるで出ず、3分でリタイア。嗚呼・・・。








【記録グラフ】
体重
50kg
体重(kg) のグラフ
   
コメント
たろりん 2009/09/16 18:33
私もここのところ怠けてるなf^_^;

日本も私が幼い頃は物乞い(今のホームレスとは違う)の人がいました。
日本は人と同じが何より好きな人種。
それでも成長からぽろぽろこぼれてしまった人がいたのです。
中華思想の国で大陸的価値観、喰うか喰われるかの中国で
こぼれてしまった人たちを考えると
国の成長について考えてしまいます…。

演技だったとしても…
maruoさんの気持ちわかるな~。
 maruomaru 2009/09/16 20:32
分かって下さいますか~!
友達には「あんたはアホや」と言われ続けているのですが、
私は私なりに考えた末の結論であげちゃうことにしています。

貧富の差は資本主義の宿命ですよね。
競争だから勝ち負けがハッキリしてしまう。
競争からこぼれおちてしまった人達も生きられる、
そんなバランス感覚のある社会が築けないうちは中国も日本も
ダメですよねー。
さのっちょ 2009/09/16 20:22
そこまでしないと。。。
その物乞いさんも、自分の身をさらけだして、働いてるんですよね。
 maruomaru 2009/09/16 20:46
さのっちょさん、こんにちは!
そうなんです。そこまでして・・・って悲しい気持ちになりますが、
もうそれしかないんでしょうね。物乞いしても医療費なんて貯まる筈ないですから、
その日食べる分を稼げるだけかな。でも、今日は良い笑顔で寝てました。それがまた切なく・・・。
はりそん705 2009/09/16 23:17
私の通勤駅にも、ルンペンのおじさんがいます。
もう3年以上駅付近で路上生活なのでしょう。
しばらく見えなかったのですが、今日の帰り元気そうな姿(やっぱりルンペン)
を確認できた。
知り合いでも何でもありませんが、何となく気になります。生死が、安否が!!!
何も出来なくてごめんなさい。

格差社会と言われてますけど、成長期まっただ中の国だと日本と比べられない程
なのでしょうね。
頑張って生きていくしかないのですね-。

maruoさん、お優しい。(^_-)-☆
 maruomaru 2009/09/16 23:50
ありがとう、はりさん。でも、私は優しくないのですよ。
昔は私も素通りだったんです。でも、お寺の娘であったマレーシア人の姉代わりが
一人一人の物乞いにさりげなく施しをしていたのを見たんですね。
それから高山義浩さんという医師兼物書きが書いた「アジアスケッチ」という本に
出てきた貧しい西洋人旅行者のエピソードに衝撃を受けたからでしょうか。
無一文になるまで持ち金をあげちゃうんです。ニコニコ嬉しそうにしながら。

私はそこまではできませんが、少しだけなら分けることができます。
みんなが分けっこすれば、飢える人はいなくなるでしょう?
きのっち 2009/09/16 23:20
maruoさん、偉いです!!(ノ△・。)

すいません!すいません!
私、路上に横たわるホームレスを横目に通り過ぎてしまいました。

でも・・・日本のホームレスって求めないですよね。
お約束の空き缶もなし。
どうやって手を差し伸べたら良いものか・・・ウーム...
 maruomaru 2009/09/16 23:58
きのっちさん、ありがとう。
それに謝らなくていいですよーーーーー。
私のやってる全て自己満足、自己満足。

日本のホームレスさんは自立してますよね。
ただ、冬などはコンクリート越しに寒さが伝わってきて、さぞかし辛いでしょうね。
畳の部屋で足を伸ばして寝たいと願っているでしょうね。

日本のホームレスは街のあちこちで「The Big Issue」という雑誌を売っています。
一冊300円。この雑誌の売り上げの何パーセントが彼らの利益になります。そのお金を貯めて
ホームレスから脱出しようと、みな一生懸命に売っています。
イギリス発のこのホームレス支援雑誌、中身は300円の価値ある濃さですよ。
是非、買ってみて下さい。声をかけてあげて下さいな。

maruomaru 2009/09/17 00:27
http://www.bigissue.jp/
ホームレス支援雑誌「ビッグイシュー」のウェブを貼り付けました。
興味のある方はどうぞご覧下さい。発売場所なども詳しく載ってま~す。
YGT 2009/09/17 00:42
ビッグイッシュー。
最初はなにかと思ってたけど。
いろんなとこで増えてきましたね。^^
少しづつだけど認知されつつあります。
 maruomaru 2009/09/17 00:46
中身、かなり充実していますよ~。
認知されつつあるのは嬉しいですね。
28歳までプーで親の金で暮らしていた従姉妹にこの雑誌をあげたら、
「やめてよ、汚い!」って払い落とされた事があります。ショックでした(T T)
けろけろりん 2009/09/17 09:31
今度街に出たら「ビッグイシュー」買いますね。
去年の暮からさんざんニュースで取り上げられていた
派遣切りされて寮からも追い出された方たちは
いまどうしてるんでしょう。状況はよいほうに変わっているのでしょうか。
日本のニュースはのど元過ぎれば、で後追いしてくれないんですよね。

ところでよい機会なのでご紹介、よかったらみなさんもポチッとしてください。
http://www.dff.jp/
貧乏人にも毎日できますw、不況のせいか協賛企業減ってしまったけれど、
毎日押せば1年で2000円以上寄付できます。
私は毎朝仕事の前に押してます。忘れてしまうこともありますが。
 maruomaru 2009/09/17 12:09
dffのウェブ、拝見しました。面白いシステムですねー。
こういうのがあるって、全然知らなかったです。
協賛企業全部に入って内容を確認の上、ポチッと募金しました。
私もけろけろりんさんみたいに習慣にしようと思います。

去年健康診断の為に日本に帰ったとき、電車に乗ったら、スポーツバックを
3つも重ねて小さなカートにくくりつけた若い男性を見ました。
こざっぱりした格好をしているのですが、足元と靴がとても汚れていて、
スポーツバックの中身が所持品全部なのかなー?と思った記憶があります。
政権交代後は、少なくとも今までよりは、社会からドロップアウトしてしまった人々にも
目を向けた政治になると期待しています。
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