maruomaruさん
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10年02月03日(水)
豆まきやんべー。(やるべぇ) |
< no title
| サクラサク-若いあ... >
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節分って昨日かと思っていたら今日なんですね。 豆を買ってくるとしましょう。 恵方巻きは関東育ちの私には馴染みがありませんし、ビジネスの匂いがぷんぷん 漂えば漂うほどに「乗せられてなるものか」とへそが曲がってしまうので、食べません。
節分なんて子供の頃以来です。
毎年節分になると寒いのに家中の窓を開け放ち、家族全員で豆をバラバラ撒いたものです。 近所に、「塩田(仮名)のジジイ」と呼ばれるオヤジが住んでいて、彼は今で言う頑固ジジイ、 近所の子供を叱り飛ばす古き良き時代の中年でした。(子供にはお爺さんに見えました) 私達子供を容赦なく怒鳴り散らすわりには、自分は夏の暑い日に平気でクサヤを焼いたり、 夏の暑い日曜日にベートーベンの交響曲をフルボリュームでかけ続けたり、夏の暑い日に 塩田のバカ息子がバイクふかしまくったりと、迷惑千万な人ではあったのですが、なぜ「夏の暑い日」にと 三度も強調したかというと、当時はエアコンなんて文明の利器はなく、みな窓を開け放って 酷暑を凌ぐしかなかったからです。
節分になると、ひときわ声を張り上げるのがこの塩田のジジイ。 町内中に聞こえていたと思います。 すると、何でも人と張り合いたがる我が父の対抗心に火がつき、 「お前らも声出せ!塩田に福ぜんぶ持ってかれるぞ!」と煽られます。 でも子供だからイヤなんですよねー。近所の同級生に聞かれるのは恥ずかしいし。 で、ダラダラと適当にやっていると、痺れを切らした父が「よこせっ!」と豆の入ったザルを引ったくり、 塩田のじじいとタイマンでも張るような大声バトルを繰り広げます。 「おにはぁぁーーーそとぉぉぉーーー!!」と間延びする声で叫んだあとにすかさず 「ふくはうち、ふくはうち、ふくはうち、ふくはうち!」と早口で何度も。 父の強欲さが見て取れます。
全ての部屋でこの騒ぎを繰り広げた後、年の数だけ豆を食べる。 私達子供達はちょっとしかもらえないので不服でした。そこで意地汚い私達兄弟は 家中に散らばった豆を食べて歩くのです。まるでニワトリ。 数日経った頃に、トイレの片隅に置いてあるトイレットペーパー(当時はロールではなく平たい紙) の横から誰からも見過ごされてきた一粒が出てきたりすると、それまで食べていた私はなんて意地汚かったのでしょう。 お陰で健康に育ちました。
もう今では節分をする声やバラバラ降る豆の音、聞きませんね。 時代は変わっても人々の願いは同じ。 願いが篭った風習は消えて欲しくないものです。
ところで、塩田のジジイはまだ元気で健在だそうです。
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