yukatrollさん
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22年11月08日(火)
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到着前に施設長から電話が入る。 いよいよきた。 その時がきた。
低気圧に引っ張られちゃって、満月に押されちゃったかな。 早朝、3時くらいから息が乱れはじめたとのこと。 なぜか変に気持ちの落ち着いているあたしは、 ジュレやらアレコレ買い込んで到着。 いつも施設の入り口でコロナのチェックをしてから入室しているが、 それも今日はいいという。 もう、本当に虫の息になっての到着だった。
先週火曜日からずっと、90の前半だった酸素飽和度も70を切り60%台。 そのわりに脈拍だけは100を超えてやたらと早かった。 わたしの声かけにも全く反応せず、苦しそうにあごと肩で呼吸をしている。 その姿を見て、思わず叫んで抱きついた。 お母さんごめんね 待っててくれたんだね もういいよ。 もうがんばらないでいいよ あたし来たよ。 そばにいるよ 一人じゃいかせないよ
声が届いたんだな。 直後から、するすると酸素飽和度が落ちていった。 脈拍もどんどん減ってきた。
短いようで、長いようで、短かった一週間。 ほとんど眠っている母だったけれど、 たまに覚醒するとドキッとするようなことを言ったりして、 ああ、そんな気持ちで今まで生きてきたのか。。。と 初めてその本心を知ったりした。 おかげであたしは泣いたり、笑ったり、果ては懺悔したり。 ドアはずっと開けっ放しだったから、 大勢の温かい人たちに囲まれて、 母もわたしもゆっくりお別れができた。
息を引き取って、 先生が死亡診断をしてくれて、 先生をはじめ皆さんに、 こんな素敵な終わり方はない と母は褒めていただき、 職員さんたちが入れ替わり立ち替わり弔問してくれて、 庭に咲いている小菊の花をたくさん手向けてくださった。 その時わたしはニコニコ笑って、本当に笑って、 母の疲れをねぎらい、 手伝ってくださる施設長とともに母の旅立ちの用意をした。
夜。 葬儀屋さんに迎えにきてもらって、 母と施設長と夫とあたしで外に出たら、 びっくりする程、冴え冴えと澄んだ空気の空、 まんまるなお月様に輪っかが出来ていた。 そうか、今夜は満月だったな。 そして皆既月食だったな。 キレイだねぇ〜 と皆んなで見とれた。
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