maruomaruさん
最新の記録ノート
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09年07月15日(水)
なぜ子を産まぬ?
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【今日やった運動】 ジョギング 【運動した時間】 65分(8.5km) ***************************************** 中国の人は好奇心旺盛です。思ったことは迷う事なく口にします。 困ったことにその好奇心は留まる事をしらず、延々続く。 お節介なくらいの世話焼きが多いのもこの国の人々の特徴、自分の価値観をガンガン押し付けてきます。 知らない人と出会うとまず「どこから来た?」 そして次に続くのが「子供は何人?」 これ定番。必ずこうきます。 「いない」なんていう答えは彼らにとって想定外。 ましてや「子供を持たない選択をした」なんて理由は、大金が目の前に落ちてるのに拾わない くらいに中国では有り得ない答えみたいで、延々説教されてしまうので閉口モノです。 こちらももう慣れっこですから「あなたの子供はいくつ?どんな子?大学生?何勉強してるの?」と 質問攻めにしてこちらも楽しみます・・・が、この間のタクシー運転手はちょっといけませんでした。 運転手「子供が居ないと将来惨めだぞ」←これはみなが言う。 私 「日本では子供が親の面倒みるケースは減ってるから同じだよ」 運転手「でも子供がいないと退屈だろう」 私 「やることはいくらでもあります。それに暇つぶしに子供を産むわけじゃないでしょ?」 すると運転手、しばし絶句したあと、興奮して大きな声でこうのたまった。 「あんたみたいな女は社会に対しての責任を放棄しているっ!」 さすがにムカッときましてね。こんなことは言いたくないけど言っちゃいました。 「人に褒められたくてやってるわけではないから言いたくないけど、私達夫婦は10人の中国人貧困家庭の 学生の学費を面倒みてるの。自分の子供ではないし私達は中国人でもないけれど、国関係なく子供達は 希望だと思っているからそういう応援の仕方をしているの。無責任なんていわないでくれる?」 運転手は金額を聞いてきて、私がそれに答えると、さすがに謝りました。 中国に限らず、日本でもどうして人はこうも他人の人生設計を心配するのだろうと不思議に思ってました。 男友達の奥様は女の子を産んだあと、度重なる「二人目はいつ?」の質問にノイローゼになって しまいましたし、独身の友人は好きで一人でいるわけではないのに「なんで結婚しないの?」の 質問に苦しめられ続けています。 相手に悪気はないのかもしれないのですが、「これって善意の顔した悪質なイジメだよね」と友人。 しかも相手は一回聞いただけでも、当人は会う人ごとに聞かれているわけで、その数はなかなか膨大。 私も結婚して五年くらい経ったころ、夫の親戚が夫を部屋の角にそっと呼び出し何かコソコソ 話してるなーと思ったら、後で聞いてビックリ。 「子供ができないのは、あんたに身体的な原因があるの?」と聞かれていたそうな。 あのねぇー。なんで?本当になんで? でも夫の親戚のことはいえない。なぜなら私の実の親は私が子供を産まないことに対して 激昂して「神に対する冒涜だ」と言ったのだから。悪いけど語り草にしてます。 神ってどの神?って思っちゃって・・・。うち、仏教徒じゃなかったの?って。 「世間体が悪い。孫の顔が見られない」そんな自分の欲望を神とすりかえるとは何たる罰当たり。 あんたははブッシュか?と思った。「神って・・・」だけつぶやいて黙って耐えましたけどね。 もう齢40になりましたから、この質問からも解放されるかと思いきや、いまや高齢出産も 一般的になってきた。まだ言われ続けそうです。「ラストチャンスよ」とか。 私は人に何を言われても自分の人生設計を変える気もなければ、あまり気にもしませんが、 プレッシャーに負けて多額のお金をかけて不妊治療を受け、やっと妊娠したのに、生まれた子供が 重い脳障害を持って生まれたら、「やっぱりmaruoみたいに産まない選択をすれば良かった」と 言った同僚もいました。おいおい、しっかりしてくれよ~って泣きたい気持ちになりました。 私は自分の決めた道を決して後悔しません。覚悟して責任を持つと誓います。 税金も払います。子供達の将来の為に今後も寄付をします。 子供を持つ母親を尊敬する事はあっても馬鹿にしたりなど決してしません。 だから子供より仕事と自分を優先させた私も受け入れてください。 社会の問題を個人に押し付けるような事はしないで下さい。私は強いから大丈夫だけど、 繊細な人達にはかなりキツイと思います。 早く日本が多様な人や生き方を認める国になればと願います。 同じ町に職場に、外国人や障害者やシングルマザーやゲイカップルや、女装趣味の男性が それぞれ肩身の狭い思いなどせずに堂々と活き活きと生きられる日本、それを支える社会保障が 整った成熟した国、それが私の夢想する日本の姿です。
【記録グラフ】
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